私は昔から背が高くて、服装や雰囲気のせいもあるのか、周りからはいつも「清楚で大人っぽい」「一人でなんでもできそう」と言われてきました。仕事でもプライベートでも、そのイメージを崩さないように、いつも背筋を伸ばして「しっかりした大人の女」を演じていたんです。
でも、本当はすごく息苦しかった。誰かに甘えたい、寄りかかりたいと思っても、その方法すらわからなくて。心の奥底では、そんな窮屈な自分をめちゃくちゃに壊してほしかったんです。自分で考えることを全部放棄して、何もわからなくなるくらい、圧倒的な力で私を組み敷いて思考を奪ってほしかった。彼のブログを見つけた時、「この人なら、私の分厚い殻を割ってくれるかもしれない」って、すがるような気持ちで連絡をしていました。
待ち合わせの駅前。私は少しでも小さく見せたくて、無意識に少し背中を丸めて待っていたんです。でも、人混みの中から現れた彼は、私の背の高さなんてまったく気にしていないようでした。下から舐め回すように見るわけでもなく、ただ静かに、私の目だけを真っ直ぐに射抜いてきたんです。その冷たくて深い視線に捕まった瞬間、「あ、この人には私の嘘なんて全部見透かされている」って、怖さと同時に、すごくホッとしたのを覚えています。
カフェで向かい合っている時も、彼は私の表面的な「清楚さ」なんて少しも信じていませんでした。言葉数は少ないのに、私の中に隠れているドロドロした熱を、静かに引きずり出そうとしているのがわかって、グラスを持つ手が微かに震えてしまいました。
ホテルに入って、彼に「服を脱いで」と言われた時、頭の中が真っ白になりました。自分の大きな肉体があらわになるのが恥ずかしくて、思わず両腕で体を隠すように縮こまってしまったんです。でも彼は、そんな私の抵抗を許してはくれませんでした。ゆっくりと近づいてきて、私をベッドに仰向けに寝かせます。そして、逃げられないように手足を完全に押さえつけられました。
自由を奪われた瞬間、いつも「自分でしっかりしなきゃ」って張り詰めていた糸が、プツンと切れたんです。ああ、もう私は何も考えなくていい。この人に全部委ねて、ただ流されていればいいんだって、強烈な安心感と解放感が押し寄せてきました。
彼の手が私の肌を這うたびに、ビクッと体が跳ねます。普段は奥底に隠している熱が、彼に触れられるたびに表面に浮かび上がってくるのが自分でもわかりました。ひんやりとした空気が肌に触れて恥ずかしいのに、心臓のバクバクという音だけがうるさくて。
そして、彼の生身の熱が、私の一番無防備な場所に押し当てられた瞬間、息が止まりそうになりました。
ずっしりとした重みと、私の中に入ってくる硬いモノの感覚。それが奥深くまで届くたびに、頭の芯がグラグラと揺さぶられて、今まで築き上げてきた「清楚でしっかりしたA子」がガラガラと音を立てて崩れ落ちていくのを感じました。
「んっ……あ……っ」
恥ずかしい言葉なんて口にできないし、自分が今どんな顔をしているのかすらわかりません。ただ、彼の動きに合わせてシーツを握りしめる手に力が入り、額にじわっと汗が滲みます。具体的なことは何も考えられないんです。ただ、熱い。苦しいくらいに満たされていく。視界がチカチカして、手足の先までビリビリと痺れるような感覚が走り抜けます。
彼が深く息を吐きながら私を打ち据えるたびに、もう自分ではまったくコントロールできない波に飲み込まれていきました。声にならない短い息を吐き出しながら、ただただ、その圧倒的な熱の奔流に身を任せて、私は長い絶頂の中で小刻みに震え続けていました。
すべてが終わって、ベッドに沈み込んでいる時、体はひどく気怠いのに、頭の中は驚くほど澄み切っていました。いつも肩に入っていた余計な力が全部抜けて、すごく楽になったんです。彼が私の汗ばんだ髪を撫でてくれた時、初めて本当の意味で「誰かに甘える」ってこういうことなんだって知りました。
背が高くても、清楚じゃなくても、ただの熱を持った生身の女として扱ってもらえたことが、すごく嬉しかった。もうあの窮屈な殻の中には戻れません。早くまた、彼に私を壊してほしいです。