頭の中をめちゃくちゃにしてほしかったんです(20歳学生)

20歳の学生をしています。

朝起きてから夜寝るまで、ずっと誰かが決めたレールの上を、はみ出さないように歩き続ける毎日。たくさんの課題や試験に追われていて、周りの人からは「いつも真面目だね」「偉いね」と褒められることが多いです。でも、本当はそんな毎日に息が詰まりそうでした。常に「正解」を求められて、絶対に間違えないように気を張って生きるのに、すっかり疲弊してしまって。

夜、部屋で一人ノートを広げても、活字がまったく頭に入ってこない日がありました。いっそ誰かに、この張り詰めた糸を力ずくで引きちぎってほしい。自分で考えることを全部放棄して、頭の中を空っぽにして、ただ圧倒的な何かに流されたい。そんなドロドロとした願望が抑えきれなくなって、彼のブログにすがるように連絡をしてしまったんです。

待ち合わせのカフェに現れた彼は、私が必死に纏っている「真面目な学生」という分厚い仮面を、最初からすべて見透かしているようでした。彼と向かい合って座り、静かなトーンの声を聞いていると、不思議と張り詰めていた神経が解けていくのがわかりました。私の表面的な言葉ではなく、もっと奥底にある「壊されたい」という本音を見られている感覚。怖いというよりも、「ああ、この人なら私を考えることから解放してくれるかもしれない」という、深い安心感に包まれていったのを覚えています。

ホテルの部屋に入り、重い扉が閉まった瞬間。日常から完全に切り離された密室で、彼に「服を脱いで」と促されました。

いつも身につけている、無難で飾り気のない服を脱いでいくのは、自分の理性を一枚ずつ剥がされていくような感覚でした。下着姿になり、少し冷たい空気が肌に触れると、自分がただの熱を持った女なんだと突きつけられているみたいで。自分の生々しい肉体を彼に見られるのが恥ずかしくて、思わず両手で体を隠すようにうつむいてしまいました。

ベッドに仰向けに寝かされ、手足を固定されます。自由に動けない状態になった時、胸の奥でドクンと大きな音が鳴りました。ああ、もう私は何も考えなくていいんだ。明日やらなきゃいけないことも、周りの期待も、全部どうでもよくなる。ただ彼に支配されるためだけにベッドに投げ出されている。その圧倒的な無力感が、たまらなく心地よかったんです。

彼の手が私の肉体を這うたびに、頭の芯がジーンと痺れていきました。普段は理屈で物事を考えようとするのに、彼に触れられると、そんな思考回路はまったく通用しなくなります。

そして、彼の熱を持った生身が、私の一番無防備な場所に押し当てられた時、息が止まりそうになりました。

ずっしりとした重みと、体の内側から焼け焦げるような熱さ。彼が動くたびに、シーツを握りしめる手に力が入り、視界が白くチカチカと明滅します。

「んっ……あ……っ」

恥ずかしい言葉なんて、一つも出てきません。ただ、口から漏れる自分の荒い息遣いだけが部屋に響いていました。額からじわっと汗が滲んで、首筋がカッと熱くなるのがわかります。頭の中を空っぽにしたかったはずなのに、いざその圧倒的な快感に飲み込まれると、ただただ彼の生身の熱にすがりつくことしかできなくて。もっと奥まで、もっとめちゃくちゃにしてほしい。そんな本能みたいな感情だけで、頭がいっぱいになっていくんです。

今まで詰め込んできた知識や理性が、彼の熱でドロドロに溶けて流れ出していくような感覚。波のように何度も押し寄せる痺れの中で、私は必死に声を押し殺しながら、ただ激しく体を震わせることしかできませんでした。自分がどんな顔をして絶頂を迎えていたのか、まったく覚えていません。

すべてが終わって、拘束を解かれた後。ベッドに沈み込む私の肉体はひどく気だるいのに、頭の中は驚くほどスッキリと澄み切っていました。いつも頭の片隅にあった重たいプレッシャーが、嘘みたいに消え去っていたんです。

彼の温かい胸に顔を埋めていると、ただの「無防備な一人の女」として呼吸ができていることに、言葉にできないほどの満たされ感がありました。

賢いふりをするのも、正解を探すのも、彼の前では一切必要ない。ただ圧倒的な熱に溺れ、思考を奪われる心地よさを知ってしまったから。私はもう、あの息苦しいだけの日常には戻りきれないと思います。早くまた、彼に頭の中をめちゃくちゃにしてほしいです。

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